バヌアツの火山 世界一活火山の噴火口に近づけるヤスール火山に行ってきました。
「地球の息吹」とか言われていますが、息吹どころじゃないです。
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超絶危険極まりないです。
こんな場所、早く行かないと、立ち入り禁止になってしまいますよ!!
超絶おすすめです。
このヤスール火山は、バヌアツのタンナ島という離島にあります。
道もかなり舗装されていない、インフラもかなり怪しい島ですが、それでも快適に行ってくることができました。
虫は嫌い、エアコン必要、お湯シャワーを清潔に! の方でも行けます!
徹底解説いたします!!
バヌアツの火山 ヤスール火山のあるタンナ島への行き方
2019年1月31日
今日はいよいよ今回の旅行のハイライト、ヤスール火山のあるタンナ島へ行きます。
→バヌアツの行き方、前日のダイビングやレストラン、おすすめホテルについてはこちらから
タンナ島はここにあります。
ポートビラのあるエフェテ島から飛行機で1時間弱です。
ポートビラのグランドホテルカジノを06:00AMにチェックアウトし、前日にレセプションに頼んでおいたタクシーで空港に向かいました。
ロビーに10分ほど前に行ってみたら、既にタクシーのドライバーがスタンバイしていました。
この国、本当に誰もが時間を守る国です。日本人としては本当にありがたいことでした。
一応、本物のタクシーか確認しました。確認の仕方は、
ナンバープレートにタクシーの「T」が付いていれば、本物の正規タクシーです。
ホテルから空港までは1,500Vtの固定価格。
乗合バスなら一人150Vtなんですが、早朝にバスがつかまらなかったら面倒だと思い、この日は最初からタクシーで行くつもりでした。実際には、早朝でも乗合バスはちらほら走っていました。
15分ほどで空港に到着、きっかり1,500Vt、ボッタクリなし。
ポートビラの空港の国内線ターミナルは、国際線ターミナルのすぐ隣、徒歩30秒です。
ポートビラからタンナ島への往復のフライトは、下記の通りでした。
このフライトは、バヌアツ航空のウェブサイトで買うよりも、Skyscannerで検索してリンク先の旅行会社で買う方が少し安かったです。
今回利用したのは、中国系のウェブ旅行会社Trip.comでした。
ポートビラからの往復でひとり307.12豪ドル(27,000円くらい)でした。
空港に到着したら、早速チェックインの手続きをしました。
小さい機材のため、荷物の重量制限が厳しかったです。
- 預け荷物10kgまで
- 機内持込荷物5kgまで
僕は機内持ち込み荷物が2kgオーバーで1,350Vtの超過料金を取られました。
まあ、安いんで黙って払いましたが、これから行かれる方は気をつけてください。
現金でもクレジットカードでも超過料金の支払いは可能です。
レシートちゃんとくれます。
今までの経験で、南太平洋の島の空港は、チェックインに異様に時間が掛かることが多かったので、かなり余裕を持って空港に来たのですが、全く並ばずにチェックインできてしまいました。
時間ができたので、空港のカフェで朝食を食べることにしました。
国内線ターミナルにはカフェがないので、隣の国際線ターミナルに行きました。
コーヒーとチキンサンドで800Vtくらい。
ちなみに、国内線ターミナルはこんな感じでした。
これからヤスール火山を見に行くとあって、嬉しそうです(自分のことですw)。
あ、そういえば、飛行機はちゃんと飛ぶのか、油断できません。
NF249便、欠航とか出てないです。一安心。バヌアツのタモリも嬉しそう。
バヌアツの国内線の空港では、Departure Tax(出発税)という税金を払わないといけないようです。
チェックインカウンターの隣に窓口があって、ここで現金でひとり200Vtの税金を払いました。
ふたりで400Vt、ちゃんとレシートくれます。
搭乗券には支払い済みのスタンプが押されました。
小さい機材のため、飛行機にトイレがついてないそうなので、搭乗開始の前に行っておきました。
恒例のトイレチェック! ポートビラ国際空港国内線ターミナルのトイレは、、、
まあまあです。
古いですが、きちんと掃除がされていて、不快ではなかったです。
ただ、気になる方は、隣の国際線ターミナルのよりキレイなトイレを使う方がいいかもしれません。
→ポートビラ空港国際線ターミナルのトイレはこちらの記事にあります
いよいよ搭乗開始です。機材の到着が遅れ、出発が30分ほど遅れましたが、特に問題はありません。
バヌアツの国内線は、セキュリティ検査なしでした。
金属探知機もX線検査もありません。
機材はダッシュ6、ツインオッターっていうヤツですかね。
席配列は1-2で、20人乗りの小さなプロペラ機です。
コックピットと客室を隔てるドアもカーテンもありません。
キャビンアテンダントも乗っていません。
背筋を伸ばして立ち上がることもできません。
椅子も前に倒せます。全部の椅子を前に倒すと、貨物室として使うことができるんですね。
レジストレーションはYJ-AV12です。
機長と副操縦士が乗り込み、いよいよ出発です。
前がよく見えます!
ポートビラ離陸後、海がものすごく綺麗でした。3倍速で離陸の様子を載せました。
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さて、ポートビラを出発して30分ほど飛ぶと、島が見えて来ました。
これがかの有名な「エロマンガ島」です!!
ここにあります。
昔はGoogle Mapでも日本語表記は「エロマンガ島」と表示されていたのですが、最近は残念ながら「イロマンゴ島」になってしまいましたw
ちなみに、エロマンガ島の下の島がタンナ島です。
そういえば、このおばはん、飛行機に弱いのか、辛そうでした。。。
でかい。。。前も後ろも。
高度は3,000m弱のところを飛んでいました。
思ったより揺れずに安定した飛行を続け、
あっという間にタンナ島ホワイトグラス国際空港に到着しました。
一応、国際空港で、イミグレーションのカウンターというか、台もありました。
滑走路は舗装されていましたw
小屋みたいな可愛いターミナルです。
お客さんは観光客がほとんどで、15人くらい乗ってました。
パイロットは直ぐにポートビラに折り返すため、空港職員から次の搭乗者リストを受け取って、何やら談笑していました。
建物を出ると、ホテルのスタッフが待っててくれました。
バヌアツ美人です。
出発の前にやり残したことが。恒例の、、、
トイレチェック!! タンナ島の空港、まあまあです。
記念にもう一枚。
フランス語表記ですね。
空港の建物を出ると、こんな感じになっています。
タンナ島に行った人のブログを読み漁っていると、事前に手配しておかないと空港からの移動手段がない、という情報をよく見ますが、この日は、乗合バスが一台フライトの到着に合わせてスタンバイしていたようです。
もっとも、僕たちは、ホテル代に空港送迎が含まれていたので、最初から頼んでおいたのですが。。。
まあ、ホテルが持ってきた車も、乗合バスの車でしたが。
一応、僕たちだけの専用車でした。
普段は乗合バスとして運行しているんでしょうね。
空港から予約しておいたリゾートホテルまでは、未舗装道路を10分ほど走って到着しました。
かなりのガタガタ道でした。
バヌアツ タンナ島 ヤスール火山 おすすめのホテル
今回、タンナ島のホテルをどこにするか、出発前に非常に悩みました。
- 空港のそばにある設備の整ったリゾートホテル→ヤスール火山まで遠い(車で1時間)
- ヤスール火山の近くのホテル→インフラも怪しく設備が整っていなくて不安
位置関係はこんなイメージです。
悩んだ末、お湯も出ない電気もない宿泊施設は敬遠し、空港近くのリゾートホテルEvergreen Tanna Island Resort & Tours(エバーグリーン・タンナアイランド・リゾート・ツアーズ)にしました。
ヤスール火山まではツアーで行くことになりましたが、特に不便もなく、とても快適な滞在が出来ました。
リゾートホテルに到着すると、ウェルカムドリンクで迎えてくれました。
そして、チェックインの手続きです。
ヴィラタイプのガーデンビューの部屋が朝食付きで1泊1部屋 200.31豪ドル(ひとり9,000円くらい)でした。
このホテルは、ジェットスター航空のウェブサイトでジェットスターの航空券を買うと、25ドルのホテルバウチャーがもらえるので、それを使って予約しました。
→ジェットスター航空のウェブサイトでホテルを予約する
こんなメールがジェットスターから届くので、リンクをたどって予約するか、上記ジェットスターのウェブサイトからホテル予約に入って、精算画面で送られてきたクーポン番号を入力して決済すればOKです。
上記は、関空行きの航空券を買った後に届いたバウチャーメールなので、大阪のホテルが表示されていますが、大阪のホテルである必要はなく、このバウチャーで、世界中のホテルを25ドル引きで、いつの期間でも買えます。
かなりお得です!!
さて、順調で、10:00AMにはホテルに着いてしまいました。
部屋の準備ができ次第、直ぐにチェックインさせてくれるとのことで、しばらくロビーでネットしてたら、15分くらいで声が掛かり、10:30AMにはチェックインできてしまいました。
部屋見ますか?
今回は散らかってない!! チェックインしたら、まず写真を撮る。学習しました。
コーヒーのサービスと、湯沸かしケトル。コンセントはO型の240vでした。
水周りも非常にキレイです。ハンドソープが置いてあるのはポイント高いです。
シャワーも湯量、水圧、お湯、全く問題なし。
フリーWIFIはロビーとレストランで飛んでました。
使用中のバヌアツのSimカードを入れたポケットWIFIは、問題なくどこでも3Gを拾ってサクサクでした。
もちろんオーシャンフロントです。
敷地は広く、バンガロータイプの部屋もあったり、オーシャンビューの部屋もあったり。
敷地内の船着き場から、ホテル主催のシュノーケリングツアーもやってました。
レストランもオーシャンビュー。
一般的な日本人の方が快適に宿泊できるホテルだと思います。特に、お湯の出がとても良いので、オススメです。
そして、ホテル主催のオプショナルツアーの一覧です。
裏面は、
です。
僕たちは、表面1.の「World’s Most Accessible Active Volcano Tour(世界で一番活火山の近くに行けるツアー) ひとり16,500Vt」に参加しました!!
精算はホテルチェックアウトのときに、現金で払いました。各種クレジットカードでもOKでした。
さあ、いよいよ今回の旅のハイライト、ヤスール火山に出発です。
バヌアツ ヤスール火山 世界一活火山の噴火口に近づける場所 行き方とツアーの実際 徹底解説
14:30にフロント集合と言われていましたが、14:20ころにホテルのスタッフが「そろそろですよー」と部屋に声を掛けに来てくれました。タンナ島に来てもバヌアツは時間に正確です。
フロントに行くと、既に車がスタンバイしていました。ツアーから戻った後すぐにディナーになるとのことで、オーダーだけ先にするように言われました。
ガスマスクはオーストラリアから持ってきましたw 気合が入ってます!!
持ち物は、
- 水:実際にはツアーでもらえました
- マスク:火山灰が飛んでくるのであったほうがいい
- 上着:雨対策と冷え対策に(ゴアテックスがいい)
- 三脚:写真や動画を撮るのにあったほうがいい
- ガスマスク(ガス吸着缶):万が一のためにあったら安心
- 懐中電灯:日が暮れると真っ暗です
くらいでしょうか。
待っていたのはこんな車でした。
参加者はフランス語話者のファミリーと僕たち男ふたり。やっぱり、この荷台に座るのは僕たち?ですよねw
最初はシートベルトも無い改造車の荷台で余裕ぶっこいてたんですが、
一応4駆なんで、容赦なくオフロードをぶっ飛ばすんで、だんだん余裕がなくなってきて、
進行方向の雲行きがどんどん怪しくなってきて、
ホテルを出発して20分くらいのところで土砂降りになって、雨宿りw
地元の人達がフルーツを売ってるドライブインみたいな所でした。
ここで、別の車が来て、車内に乗せてくれることになりました。
屋根があるって素晴らしい。
いきなりゴアテックスのジャケットが役に立ちました。100均で買って持ってったレインパンツも強烈に役に立ちました。
事前の情報ではほとんどオフロードと聞いていたのですが、行程の8割くらいはキレイに舗装されていました。
ルートはこんな感じでした。
ちなみに、タンナ島にはレンタカーはありませんでした。
峠を越えると、ヤスール火山が見えてきました!!
ヤスール火山の手前5kmくらいはガタガタのオフロードでした。
そして、山の裾野に出ると、
当たり一面火山灰の砂漠みたいなところをぶっ飛ばします!!
天気も回復に向かい、ちょっと降りて、記念撮影などしつつ、あ、車はキレイでしたよ。
山の反対側を目指します。
そして、雨宿りポイントから45分ほどで、ツアーの拠点になる場所に到着しました。
何もないところを想像していたのですが、見事に裏切られました。
完全にちゃんとした観光地で観光施設です!!
ツアーで来た人はここで登山者リストに名前を書きます。万が一溶岩に飲まれたときに、このリストで死亡者リストを作るのでしょう。
ちなみに、この施設から歩いて5分くらいのところに、ヤスール火山に一番近いアコモデーション Volcano Village Vista がありました。ここに宿泊すれば、ヤスール火山の登山に歩いて来られます。
ただし、入山するには高額の入山料がかかります。
1回目:9,750Vt、2回目:6,500Vt、3回目以降:無料
しかも、いつでも自由に登れるわけではなく、サンライズ、昼、サンセットの1日3回行われる登山ツアーのいずれかに参加しなければ、登れないとのことです。
僕たちはツアーで来ているので、この入山料(1回目)はツアー代金に含まれていました。要は、ツアー代金というのは、ここまでの往復送迎代+入山料ということだったようです。
こんな何もないところに、本当にキレイな施設があって驚きました。
恒例の、、、
トイレチェック!! はい、申し分ないくらいキレイです。
そして、スタッフに案内されてついて行ってみると、
広場に出て、
国籍別に座らされて、僕たちのほかに日本人のお客さんは2人いらっしゃいました。
現地民の方たちによる、ウェルカムセレモニーと歓迎のダンス、ボルケーノダンスが披露されました。ツアーだ!!
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火山を見に来たんですが、とか言わないで、拍手をして終わって、いよいよ車に乗り込んで、登山口まで行きます。
車に乗り込む前に、水の配布とレインコートの貸出がありました。
そして、多くのお客様を乗せて、20分ほど山道を走っていくと、
登山口に到着しました。
ヤスール火山は標高たったの360mほどだそうで、あと100m歩けば噴火口というところまで車で連れてってくれちゃいます。
ここにもトイレがありましたが、チェックできませんでした。スミマセン><
あの白い小屋が世界一噴火口に近い場所にあるトイレです。
ここには世界一噴火口に近いところにある郵便ポストもありました。
ちなみに、切手はここでは売ってませんw
この登山道は中国の建設会社の協力の下、造られているようです。
だからとは言いませんが、コンクリートとかは凸凹ですw
富士山のような行列ですww
そして、ガイド先導で10分ほど歩くと、世界一活火山の噴火口に近い展望台に到着です!!
到着した瞬間、いきなりドッカーンって爆音がして、真っ赤な溶岩が吹き上がって来ました。いきなり、ビビリMAXでした!!
正直、予想以上の活動に、恐怖でした。こんな感じですw
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この噴火の時、溶岩が僕の頭の後ろに飛んで行って落ちていきました。先進国の安全基準では考えられない事態です!!
噴火は20秒から10分間隔くらいでドッカンドッカンやっていて、しばらく噴火が起こらないときは、皆座って待ってます。
僕は記念撮影をします。
ガスマスク(正確にはガス吸着缶)、注目の的でしたw ガスを直で受ける風向きのときには、思いの外役に立ちました。
そして、日が暮れるのを待ちます。
日が暮れると、
溶岩が真っ赤に見えるようになって、ますます迫力が増します。
山頂は風が強く、シャッタースピードをコントロールして写真を撮る際は、三脚をしっかり固定する必要があります。
下の1分の動画の中では3回噴火が起こります。
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17:00ころに噴火口の展望台に着いて、19:30まで観察していました。
日の入りの時刻によって、下山の時刻は変わるそうです。
下山する頃は辺りは真っ暗。懐中電灯は必携です。
そして、車で拠点に帰ると、
フルーツが用意されていました。ちゃんとしたツアーです。
もし2回目の登山をしたい場合は、このタイミングで受付でその旨を伝え、精算します(足代は別途必要)。
僕たちは充分満足したので、そのまま送迎車に乗って、21:15ホテル着となりました。
ホテルに戻ると、そのままディナーとなりました。
ツアー出発前にオーダーしていたステーキが、ちょうどいいタイミングでサーブされました。
本当にこういうところがこの国はちゃんとしています。
シャワーを浴びたら、体中から火山灰が出てきましたw 体内にもだいぶ吸い込んでしまったかもしれません><
明日は、ポートビラに戻って、レンタカーでエフェテ島を一周ドライブしてみます。